|
気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
実は違う事を書こうとしていた。 「どうしたんですか? フレクアさん」 ゼデューが尋ねる。彼女は首を傾げつつも青白い顔で答えた。 「うーん、なんだろう......」 「具合が悪いんだろ、それ」 オーフが言うが、二人は聞いてない。 「もう少しで大きな街に着きます、それまで頑張ってください」 「そうね」 「だから、人間で言えば、風邪とかそんな類いじゃないのか?」 しかし、フレクアは首を振った。 「そんなこと、ありませんわ」 「いや、本当に顔色悪いし。ミラン、あんたからもなんか言ってくれ」 ミランも首を振った。 「確かに顔色は悪いけれど、ごめんね、人間の病気については不勉強なの」 「具合悪いのは、皆あんま変わらねえ! つか、もしかして、フレクア、お前風邪引いた事ねえのか?」 『.....』 三人が一瞬黙る。 「そう言えば、初めてかも」 そう返事したフレクアは、街まで自力で歩き、その足で病院へ。そして『疲労のために一時的な体力の減少により風邪を引いたのではないか』という医師の有り難い言葉をもらった。 さらに宿街まで歩き、易くて良さげな宿を見つけてそこでやっと彼女は身を休めた。 「初めてですわ、風邪というものを引きました」 「......良かったな、バカじゃない証明だ」 オーフが皮肉を言ったが、フレクアには通じなかった。 「どういう意味ですの?」 「いや、なんでもない」 ミランは持ち合わせの薬草で熱冷ましと滋養強壮の効果がある薬を作ってフレクアに飲ませる。 「フレクアさんは私たちのまとめ役ですもの。きっと疲れが溜まっていたんだわ」 「僕はフレクアさんが喜びそうな依頼あるか、探して来ますね。フレクアさんが治ったら行けるように」 「それだけはやめて」 フレクアは弱々しく、そしてはっきりゼデューをとめた。
|