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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
前々から言ってますが、いい加減終わらせたのでごぜーますよ。 「なんでここに戻らにゃなんないんだ?」 と兄。 「何を言ってるんだい? こうして無事帰って来たのは君のお陰じゃないのかな? お礼くらいしないとね。イレグディントの王様から平和条約協定の知らせが届いているんだ、一応成功といえば成功だよ」 ナイロはさらりと伝えた。 「本当はイレグディントをどさくさにまぎれてやっちまおうっていうことじゃなかったのかよ?」 「まあ、それは追々」 「本当に考えていたのかよ」 「まあ、今日は皆ゆっくり休みなさい」 そう促すナイロにキュプラは後ろを向いた。 「僕はいい。姉さんをよろしく」 そう言って消えた。シルクはまだ兄の背中で眠っている。 「アプリ、明日でもいいから頼むね」 「ええ、兄さま。お土産話はたくさんあるわ。じゃあ、私、厨房に何か無いか聞いてくるね」 アプリが先に中に入って行く。アセテイトもまた用があるとアプリの後を付いて行った。 「彼女はどういう状態なのかな?」 「眠ってるだけだよ。記憶を封じた。その方が幸せだ」 その理由をナイロは聞かず、部屋を用意すると言って皆を中に招き入れる。 「ブロード、姉ちゃん頼む」 「?」 シルクを抱えて背負いつつ、ブロードは兄がどうしたのか気づいた。 「俺、遊んでくるよ。結局遊びにも行っていないし、あ、金貸して」 「貸しても戻ってこないでしょ? あげるから気が向いたらちょうだい」 「さっすが、俺の弟」 「兄さん、気が向いたら帰って来てね」 「ああ」 そうして兄は旅立った。 「あいつ、どこ行くんだ?」 とヘンプが尋ねる。 「兄さんはいつもああだよ。考えたい事があったりすると一人でどこかに行ってしまう。口じゃあ飲みに行くとかいうけれど、本当のところはわからないんだ」 「ふうん」 その時、背中でシルクが動いた。 「う......ん?」 「シルクさん?」 「......ブロードさん? 私、どうして?」 ブロードらの記憶はあるらしい。彼らが知る彼女だった。 「大丈夫、とりあえず全部終わったよ、シルクさん」 アプリが嬉しそうに叫んでいる。 「早くおいでよ、今日はシチューがたくさん残ってるって!」 シルクが恥ずかしそうに「下ろしてくれる? お腹すいちゃった」と言った。
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