|
気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
ですね。 「さ、これで魔法が使えるはずだ。行きたいところへ行くがいい」 「でも、ここは過去だろ? 時間なんか越えられるのか?」 「来たからには帰れるはずだよ。ただし、これは妖精主の気まぐれでもあるから一度限りの話だが」 「そんなもんか? すごくね?」 祖父はカラカラと笑った。 「達者でな、孫たち。会えて儂はうれしかったぞ」 「おじいちゃん、ありがとう」 ブロードが言った。 「孫に何もしてやらんヤツがいるか」 「俺も会えて嬉しかった。ブロード、戻ろう」 「そうだね」 兄が魔法を作り上げる。その場から消えて行った。 「あれ? あの兄ちゃんたち帰ったの?」 「ああ、帰ったよ」 「なんだ、もう帰っちゃったのか」 祖父は目を細めて笑う。 (それにしても、妖精主を使う妖精使いと妖精主が融合してしまった妖精憑きか) 孫の将来を想い、祖父はまだあどけない兄弟の頭を撫でた。
|