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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
とりあえず、書きたくなってきたので。 会うのは当然久しぶりだった。ブロードはあまり覚えていない。兄もまた同じだった。 「おじーちゃん、お客さんだよ」 幼い二人は自分たちを家に招き入れた。 「お父さんとお母さんは今日は帰らないんだ。サンディアで仕事なんだって」 そんなことを言ったがこれは兄にも覚えが無かった。 「おうおう、帰ったか。そして、お客とな?」 「うん、魔封環が外れなくなったって」 「魔封環とな? そりゃ、またずいぶん......って、なんじゃブロードじゃないか」 「? 何言ってるの、おじーちゃん」 幼い兄弟が首を傾げる。しかし、祖父は笑ってポケットから何か包みを出した。 「お前たちにはこれをやろう。少しの間、庭でこれを食べて遊んでおれ。お母さんには内緒だよ」 「チョコレートだ! 行こう、ブロード」 「うん」 祖父は笑って二人を見届けた。そして、兄とブロードに目を向ける。 「はてさて、こんな形で再会とは、妖精主もやはり気まぐれなのだな」
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