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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
優しい。 ぼんやりと輝く明かりの妖精が現れた。とても小さくかわいらしい顔をしていた。アプリが「かわいい」と小声で呟く。シルクも物珍しげにまじまじと見つめてた。 「主様、私に名前をつけてください」 妖精が言うが、アセテイトは首を振った。 「お前の主はこれだ。これに宿り、これに付けてもらえ」 「わかりました。さようなら、主様」 妖精はやや表情を強張らせたが、すぐにブロードの兄の身体の中へすっと入っていった。 ややして、男は起き上がった。最初はぞろぞろと雁首揃えて何やっているんだ、と思った。人の寝顔がそんなに珍しいものなのだろうか? その中に親しい顔があった。 「......ブロード!」 「おはよ、兄さん」 「な、なんで俺は? ああ、えーと、そうか......」 宿した妖精が説明しているらしい、状況を理解する。 「なるほど、ジョウロフェンツァか......。かわいいお嬢ちゃんから、むさいおっさんまで勢揃いだな」 ブロードの兄は一人一人の顔を眺める。
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