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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
ので、始めます。 黒い渦にブロードは手を突っ込んだ。 「ちょっと話だけでも聞いてくれない?」 のんきな口調でそうのたまった。 「信じられない! 人間のクセに私を掴むなんて」 渦はだんだん人形になり、小柄な少女の姿になった。渦は黒かったのにその姿は白のドレス姿だった。 「やあ、会えて嬉しいよ。俺はブロード」 「知ってるわ。あなた、宿に来た事あるもの。妖精宿しているなんて気づかなかったわ。どういう手を使ったの? 妖魔にも分からないようにしているなんて」 「まあ、それはともかく。どうしてこの人に憑いているんだ?」 「マスターの命令よ」 「じゃあ、そのマスターとやらを裏切って俺のところに来ない?」 妖魔は戸惑ったような顔をする。妖精類は基本、いい加減だった。一部の人間に懐く事もあれば突然いなくなることもある。 「そうねえ、マスター滅多に来ないし、シルクは自力で振りほどいちゃったし、いいわ。ブロードだっけ? あなたに宿るわ」
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