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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
そんな自分も我侭な一人です。 アプリがひっそりと胸を撫で下ろしていた。 「あーあ、怒らせちゃったみたいだ。これはあなたのものにはなれないね」 ブロードは剣をカウンターから抜いた。 「ごめんね。あの人も悪気はないんだよ」 一言言ってレイヨンに渡す。彼は剣を受け取ってもとの位置に戻した。 「あなたには、あの水妖精が宿った剣がいいようです。どうやら妖精に気に入られているようだし」 「そんなことが何故分かる?」 「何となく、ね」 「こいつの言う事は間違っちゃないぜ」 「では、それを貰おう。いくらだ?」 「只でいい。妖精が気にいっちまったんなら俺はもう使えねえんだ。持っていても魔力を発揮しないんだからな。妖精と言うのは、そういうんなんだ。レイノもたまにミディアムかウェルダンに仕上げてくれるしな」 赤い刀身の剣を指して言った。 「妖精ってなのは気まぐれなんだよ。ただ、人間を好くという行為はあまりしないらしい。それは人間にとっての幸運らしいからな、運がいいんだアンタは」 レイヨンは青い刀身の剣を商人に渡した。 「では、有り難くちょうだいする」 「それはあんたが使ってください。妖精が必ず守ってくれます」 「わかった。そのつもりだ」 商人は頷いた。
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