気まぐれ日記
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2009年06月16日(火) わがままなひとたち

 そんな自分も我侭な一人です。




 アプリがひっそりと胸を撫で下ろしていた。
 「あーあ、怒らせちゃったみたいだ。これはあなたのものにはなれないね」
 ブロードは剣をカウンターから抜いた。
 「ごめんね。あの人も悪気はないんだよ」
 一言言ってレイヨンに渡す。彼は剣を受け取ってもとの位置に戻した。
 「あなたには、あの水妖精が宿った剣がいいようです。どうやら妖精に気に入られているようだし」
 「そんなことが何故分かる?」
 「何となく、ね」
 「こいつの言う事は間違っちゃないぜ」
 「では、それを貰おう。いくらだ?」
 「只でいい。妖精が気にいっちまったんなら俺はもう使えねえんだ。持っていても魔力を発揮しないんだからな。妖精と言うのは、そういうんなんだ。レイノもたまにミディアムかウェルダンに仕上げてくれるしな」
 赤い刀身の剣を指して言った。
 「妖精ってなのは気まぐれなんだよ。ただ、人間を好くという行為はあまりしないらしい。それは人間にとっての幸運らしいからな、運がいいんだアンタは」
 レイヨンは青い刀身の剣を商人に渡した。
 「では、有り難くちょうだいする」
 「それはあんたが使ってください。妖精が必ず守ってくれます」
 「わかった。そのつもりだ」
 商人は頷いた。 


草うららか |MAIL

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