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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
タイミングが悪いアタクシですが 店が閉まる時間になり、飲み客たちは自動的にお開きとなった。レイヨンはてきぱきと後片付けを済ませる。そして、最後まで残っている商人に話しかけた。 「商談の時間だ。こっちも宿と食堂だけじゃやっていけないんでね、高く買ってもらりゃあありがてえよ」 商人は嬉しそうに笑った。 「なら、アレだ。赤い剣が欲しい」 「却下。あれだけはダメだ。ブロードにも言われている。また魔剣となりうる可能性もあるらしいからな」 「わかった。俺も魔剣など手にしたくない。ただ、その緑の剣などは苔が生えるというだけだろ? それはいらん。苔など生えても面白くない」 商人がそう言ってレイヨンが青ざめた。 ドスッ! 剣が商人の前に突き刺さった。カウンターに突き刺さり、その亀裂から苔が生す。 「ひっ!」 「口には気を付けろ。その剣に憑いている妖精は気性が激しいらしい」 レイヨンはしみじみと言った。
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