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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
になります。やっと。 二人は街道をまっすぐ歩く。ブロードはこっそり彼女に歩みを合わせる。 「ブロード君はこの道を歩いた事あるの?」 「もちろん。もう何十回と」 そのため、この道のことは良くわかる。昔から使っていた道でもあり、昔からあるものも最近になって出来たものも分かる。 「あの屋敷、ずうっと空き家なの?」 「ああ、そうだよ」 アプリが差したのは人の気配がない屋敷だった。ブロードは知っていた。確かに昔世話になったことがあるが、今は誰も住んでいない。 「ここ、誰が住んでいたの?」 「ベロア家だよ。魔法騎士団団長家の家。でも、もう今は住んでいない」 「どうして?」 「前当主はこの屋敷を手放したんだ。そして今は違う土地に移って暮らしている」 「そうなんだ......」 アプリは頷いた。自分に言い聞かせるように。
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