気まぐれ日記
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2009年03月13日(金) ふざけんなっ!

 と、思われますが。
 すみません。
 ほんと、勘弁してください。
 昨日、本当は眠かったんです。
 毎日のお仕事でかなり参ってんですよ、マジで。次から次へと問題持ち込まれている気がする。
 
 愚痴はこのくらいにして話でも書きます。




 フレクアは剣を腰に納めた。
 「片付いたわね」
 「こっちも片付いたぜ」
 「こっちも終わり」
 ゼデューとオーフが手を振る。
 夜盗集団三十六人を倒した。
 「皆さん、すごいですね」
 茂みからミランが出てくる。
 「これで、賞金が入るわ。やっと、野宿から解放ですわね」
 「この中から頭を捜さなきゃな」
 と、オーフ。賞金首は頭のみに掛かっている。フレクアは縛り上げた三十六人に声をかけた。
 「この中でお頭さまは誰かしら?」
 縛り上げられた三十六人は一斉に笑った。
 「嬢ちゃん、今のシャレかい? だとしたらヒデエな!」
 「シャレではありません! 教えてくれるつもりがないなら仕方がありません。皆役所に連れて行きましょう」
 「フレクアさん、ここどこだと思っているんですか? 山の中でしょ? この大人数をどうやって町の役所まで連れて行くんですか?」
 「そうですわね......」
 三十六人は更に笑った。
 「それなら、いいぜ。たまに魔法でも使わねーと鈍るんだ」
 オーフが手を空に突き出した。
 瞬間移動。悪魔オーフの得意技である。
 「魔族か! それとも悪魔か!」
 夜盗が騒ぎだした。オーフはつまらなそうに言う。
 「ああ、俺は天使と悪魔のハーフだぜ」
 「なんじゃそりゃ!?」
 夜盗たちは思った。
 まだ乳臭い少女、なよなよとした聖職者、華奢な青年、うら若い花かざりの女。楽勝と思い襲った。男は殺し、女は売る。持ち物にお宝があれば奪い、食料であれば食う。それが、夜盗の仕事だった。上手くいく筈だった。
 しかし、乳臭い少女は素早く剣を抜き夜盗をなぎ倒した。全て剣を振るうことで起こる風圧で怯ませ、鞘から抜かない剣を急所に当て気絶させる。
 なよなよとした聖職者は夜盗が喧嘩を売るとたちまち表情を変え、嬉々として殴り掛かった。
 華奢な青年に近づこうと手を伸ばせば、たちまち消えては現れ、夜盗が同士討ちした。
 花を頭に飾った女から、甘い香りが流れて来たかと思えば意識を失った。
 夜盗たちは思う。もしかしたら、またヤバい相手に手を出したのではないか?
 役所の前に夜盗三十六人は縛り上げられたまま投げ出されていた。
 「いやあ、困るんですよね。お頭さんさえわかればなあ」
 と、役人はぼやく。
 「あ、この方達、二度目ですね」
 役人は三十六人を眺めて言った。
 「釈放された後で、本当に大変ですねえ、残念ながらここにはお頭さんはいらっしゃらない」
 「いらっしゃらない?」
 「ええ、だからこの前、釈放されたばかりなんですよ。今頃はお頭さん、捕まってたりして」
 「どういうこと?」
 「この前、この三十六人を捕まえた方々がお頭さんを探しに行っているんですよ」
 「まあ、あなた方、前も捕まったの?」
 夜盗の一人がフレクアに向かって吠える。
 「ああ、そうだ。ちっくしょう、楽そうな相手だったのによ」
 中年の男に、少女、そして子供の三人組。しかし、中年の男はすでに夜盗に気づいて剣を構え、少女は羽を広げて宙を舞い応戦、子供は怪しげな術を使った。 
 「ああ、ついてねーぜ、全く」
 「あーあ、ほんと、付いてねー」
 その時、何かが落ちて来た。ゆっくりと。徐々に人形を表し、少女の姿に見えて来た。
 「あー! フレクアちゃん! 久しぶり! げっ! オーフもいるし!」
 「ルイさん!」
 「リュレイミアちゃん! お久しぶり!」
 「ちょっと、オーフは黙っててね。お役人さん。お頭が分かりました。この人たち、なんか毎日お頭替えてるようです。アニムが言うには、当番制じゃないかって」
 「では、皆お頭ってことですね。分かりました。皆様、ご協力感謝です」
 役所は三十六人のお頭を引き取って、報酬を渡した。

 「いいのかしら?」
 報酬はまるまるフレクアたちのものとなった。ルイ曰く『フレクアちゃんに渡せばアニムもバルクも納得する』らしい。
 「我々がお金に困っているからでしょう。今度、お礼をすればいいのです」
 「やっぱりエセ聖職者ね」
 「いい方ですね、リュレイミアさんて。フレクアさんがよくお話しされる方でしょ? 伯父さまとエルフの方と一緒」
 「リュレイミアちゃん、まだあの中年親父のとこにいるのか......」
 オーフがため息をついた。
 


草うららか |MAIL

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