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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
本日は懐かしい「掃除人」です。調べたら、2007年の11月でした。 高橋=リチャード=スズキ。彼は掃除人である。 どんなに汚い便所も、こびりついて錆びた台所もきれいに清掃するのが仕事である。 そんな彼に依頼が入った。 「お前向きだ」 社長、宮島=グレイス=アキはそう伝えただけだった。後は住所と依頼人の名だけが書かれている。 依頼人の名は、アパートの管理人だった。 「204号室を掃除してくだせえ」 鍵を手渡しさっさと引っ込んでしまった。 高橋は204号室へ向かった。受け取った鍵で部屋をあける。 酷い臭いがした。 そこは、白い絨毯真っ赤に染まった部屋だった。 「こ、これはっ!」 イチゴシロップ。 かき氷に掛けるシロップの毒々しい赤は見事に絨毯やカーテンを染めていた。そして部屋に甘い匂いが充満している。 「こ、こいつは酷い......けど、かき氷が食べたくなる」 高橋はかばんからいくつか薬品を取り出し、絨毯やカーテンに薬品をしみ込ませる。 十分ほどできれいに片付いた。 甘い匂いも換気、薬品で中和されなくなった。 依頼人である管理人がやって来て、「わたしはどうも甘い匂いが駄目でして。ありがとうございます」と言った。 仕事も無事終わり、会社に戻る。 「つらい仕事だった」 高橋はぽつりと呟いた。 「そうか」 「冬はかき氷売ってない」 「当たり前だ」 宮島は呆れながら言った。 「冷蔵庫の氷、もらっていいか?」 「どうぞ」 高橋は、冷たいものが好きだった。
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