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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
では、はじめます。 ツプーテ王国に入る。とは言っても複数の剣乙女を連れて入るのは困難なので王国に入るのは夜中、警備の薄い裏門から入る。 「おかしい」 カスガが思わず呟く。 あれほど厳重だった警備はいない。それどころか、街全体がひっそりとしていた。 「どうなっているんだ?」 リンが震えているのを見て、ミカサは声をかけた。 「リン?」 「兄さん、ここ危険」 おびえている。 「ラン姉さん......」 レンが城の方を眺めている。 「カスガ様......」 キッカは震えながらも手を引いていった。 ツプーテの城の中は、すでに閑散としていた。立ち向かっていったという兵士であろう者たちが所々に折り重なって倒れている。おびただしい血があちこちに飛んでいた。 夢でも見ているような光景だった。 「こっちだと思う」 奥へ行けば剣乙女たちも倒れていた。 「きゃ」 リンが悲鳴を上げかけた。口元を抑えて堪えている。 歌が聞こえて来た。それまでしいんとしていたところへ歌が流れて来た。 「ラン」 ミカサが呟いた。 「ラン姉さんの声よ」 レンが言った。 歌を追っていく。歌が大きくなるほど、剣乙女たちは震え、怯えていた。 歌が止ったころに、そこへたどり着いた。 白い服は血に塗れ、大きな剣を抱えた剣乙女はぼんやりとこちらを振り向いた。
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