気まぐれ日記
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2008年12月12日(金) それまでの

 陽気が一転して、12月らしいというか、寒い。もう、雨でいいから雪降るなって、寒い。ヒューヒューいってんじゃないよ、寒い。
 そんな、寒い夜は、パソを居間まで引いてきます。




 キヨミズはユリの顔をじっと見つめる。ユリもまたキヨミズの顔をじっと見つめていた。
 「本当か、ユリ?」
 「……」
 少しだけ頷いた。
 「でも、何の嘘を付いているんだ?」
 「多分、あのお母さんは娘を売っていたんだと思います。娘が戻ってきたところでまた、売ろうと考えている。そして……」
 「俺たちが助け出せば、また金が入るってことか」
 キッカはそれ以上のことを口にしなかった。
 「あの母親を殺すぞ」
 キヨミズはきっぱりと言い、再び玄関の前に立とうとする。
 「待ってくれ。いきなりじゃあの子が可哀想だ」
 「可哀想? そんな母親と一緒にいる方が可哀想だろ?」
 「だから、待てって。要はあの母親が娘を売らなければいい話だろ? 売れないようにすればいいんだ」
 カスガは、すがるように言った。それでキヨミズは玄関から離れた。 
 「何か、作戦でもあるのか?」
 「あの子をさらうんだ」
 「ああ?」
 「だから、さらうんだ。そうすれば母親は娘を売らない」
 


草うららか |MAIL

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