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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
偏屈ぞろいの仕事場で唯一の味方が年内で退職。 「あら兄さんも食事?」 レンが意地悪く言った。 「冷たいな」 「冗談よ。今日は乾杯ね。カスガ君とキッカちゃんの歓迎パーティーよ」 「歓迎って......」 「知り合いになれたっていうお祝い」 レンは店員を呼んで飲み物を注文した。ややしてレンとミカサの前に酒が、カスガとキッカの前にジュースが置かれた。 「これは私のおごり。じゃあ、かんぱーい!」 キッカがおずおずと口にして、おいしいと呟く。果物をそのままつぶして漉したもので、甘すぎず、すっきりとしていた。 「そうだ、キッカ。会わせたい人がいる」 ミカサは呟いた。客たちの雑談でかき消されそうだったが、なんとか聞こえる。 「もしかして、ラン姉様のところ?」 黙って頷く。 「カスガにも会わせたい。明日の朝、付き合って欲しい。その後ならば、どこへ行っても構わない」 「わかりました。ランさんは、剣乙女なのですか?」 「ああ、そうだ」 ミカサはそれきりあまり話さず、酒と料理を交互に口にしていた。
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