気まぐれ日記
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2008年11月18日(火) 実のところ

 どう、話を進めようか迷ってます。




 「ねえ、ねえ、キッカちゃん。私と一緒にお買い物に行かない?」
 レンはキッカの肩に手を置いて言った。
 「いいじゃないか。行っておいでよ、キッカ」
 「でも......」
 「なら、カスガ君もいっしょに行きましょう」
 「えっ?」
 「それなら、キッカちゃんも行くでしょ? ね。そういうわけで兄さん、お留守番。どうせ、部屋で寝るんでしょ?」
 「ああ」
 短く返事をして、そしてカスガに向かって小声で言った。
 「妹をよろしく」
 
 レンとともに街の中を歩く事になった。キッカは見るもの全てが珍しいようだった。
 「キッカちゃん、服は? 着替えとかある?」
 レンの問いに彼女は首を振る。
 「なら、ここで買っちゃおう。ここ古着屋なのよ」
 そう言って腕を引いた。
 「ほら、カスガ君も来る」
 半ば無理矢理入った店は意外に広く、古着ながらもあまりそれを感じさせないものが多かった。ちょうど物入りだと、カスガも自分のものを選んでいた。
 一方、レンはキッカの服を選んでいた。キッカに選ぶ能力がないと判断し、嬉々として選んでいた。
 「ほらほら、これなんかかわいいわ」
 「あの」
 「こっちもいいわね」
 「その」
 「これも似合いそうよ」
 試着をして、今度はカスガにも選んでもらう。
 「どれも、似合うよ」
 「よーし、じゃあ、これ全部」
 レンが言うが、カスガは首を振って断った。
 「いくら何でも、多いって」
 


草うららか |MAIL

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