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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
今週の番外:ワロタ。 自由都市ニリンジョース。いつでも誰でもこの街に入る事ができる。ただ一つのルールは『争い事は他所でやれ』だった。いろいろな人がいる中、争いは常に付きまとうもの。それを破れば二度とこの街に入る事が出来ない。永久追放の印を押されてしまうという。 「大きな街......」 キッカはやはりカスガの後ろに隠れるようにしていた。 「二人とも、宿はお決まり? もし良かったら同室にしても構わない? この先に街で一番安い宿なんだけど、二人部屋なのよね。さすがに兄妹でも同室ってちょっとねえ......だから、キッカちゃんと私、カスガ君と兄さんで部屋を取るの。そうすれば、お互い一部屋分よねえ」 「レン」 ミカサが嗜めた。 「君たち、すまないね。妹が......」 口数も少ないのか、ミカサは口ごもる。 「あの、それで良かったら、こちらからもお願いします」 キッカがカスガを見つめる。 「大丈夫だよ、キッカ。俺は、人を見る目は確かだ」 レンの言う通り、財布に優しい宿がある。 「あのう、アンタは迷惑じゃない?」 カスガがミカサに尋ねる。 「いいや」 彼は短く答えた。 「あのう、レンさん。キッカをよろしくお願いします」 「あらあ、何、改まっちゃって」 カスガは声を潜めた。宿の質素さが珍しいのか、キョロキョロしているキッカを横目で見ながら、レンに伝える。 「あいつ、キッカは、いままでいい境遇にあったことはないと思うんだ。だから、楽しいことを教えてあげて欲しいんだ」 「あなたが教えてあげればいいじゃない?」 「俺は、男だし。女って、甘い物好きだろうけど俺、苦手だし」 「なるほどなるほど。あいわかった。お姉さんにまかせなさい!」 レンはウィンクをした。
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