気まぐれ日記
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2008年11月05日(水) 新聞掲載の

 小説ってやっぱり面白い時がある。全部が全部読んでいるわけじゃないので、面白いのを逃しているときもあるかもしれないけれど、
 今、「親鸞」が面白い! 
 過去に「名もなき毒」「てるてる坊主の照子さん」(って、これくらいしか読んでないのかっていう突っ込まれても仕方が無いけど)読んだ私、今は幼少期から大人の階段昇ってる忠範が面白いです。
 だけど、何故か夕刊に載ってる小説は読んだ事がないのは、自分でもよくわからない。




 「何、そんな顔してんの?」
 ベグゼッドが声をかける。手にした皿には多量の料理が盛られていた。
 「だって、寂しくなるじゃないかよ」
 「違うよ。日常に戻るだけだ」
 ベグゼッドはきっぱりと言った。
 「だけど、日常の中に楽しみが増えるだけだよ」
 「楽しみ?」
 「またさ、すぐ会えるよ。俺、カシスに会えるの楽しみにしてる」
 カシスが笑った。
 「何が可笑しいんだ?」
 「ううん、俺も、楽しみにしてるよ」
 そこに急に声が聞こえて来た。
 『残念ながら、日常は戻らないわ』
 声の主はオフィーリス。逆さまになってベグゼッドの前に現れた。
 「ベグゼッド、久しぶり」
 「オフィーリス、どこに行っていたの?」
 「ちょっと、この世界をあちこち」
 「日常が戻らないって、どういうこと?」
 「魔界から、魔族たちが多量にこの世界に入ったの。もう、時間が動き出して止る事は無いわ」
 「時間......」
 「だから、人間は魔族によって脅かされる。あなたには罪があるわ。いつか、受けなくてはならない罪。ごめんなさい、私にはあなたを守る事が出来ないかもしれないけれど」
 「オフィーリス、俺はね、後悔なんかしてないし、罪も受け入れられると思う」
 「そう、強い子ね」
 オフィーリスはそうして、去って行った。
 『さよなら、ベグゼッド。また、会いましょうね』

 翌日、サミクラスとオリオが旅立ち、他の兄弟たちもそれぞれ好きなように旅立った。ベグゼッドもフォーランズへ帰って行った。残ったのはハイネーケとカシス、国王だった。
 グオンはしばらくトレンシアで暮らす事になり、オリオとともに向かった。
 「姉上は?」
 船に乗る時になってバネッタがいない事に気づき、父王に尋ねた。
 「アレなら、サミクラスと行ったよ。あのバカ娘め」
 と、ため息まじりでフォーランズ王は答えた。


草うららか |MAIL

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