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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
そんなわけで、ただいま休業中。 中野家の双子姉妹、夏季と秋季。多くの学生と同じく夏休み満喫中だった。ただし、夏季は少々夏バテ気味で元気がない。 「ちょっと大丈夫? 夏季ちゃん。珍しいこともあるわね」 「うーん、私、もうダメかもしれない」 中野一家。元気だけは取り柄のはずだった。晴天の霹靂とはまさにこれのこと。長男、春季は相変わらずのバカで、末子の冬季もまた相変わらずのバカだった。それでも、夏の暑さに負ける事はなかった。 「おかしいわ。今年はまだ去年の最高気温にも至ってないはずなのに」 去年、こんなことなど一度もない。ただし、たまに長男、春季が風邪を引いて「馬鹿も風邪ひくんだね」と一家で大笑いしてあげるのが普通だった。 「これは、きっとオカ研の仕業だわ!」 そういった考えに至るのもまた、中野家の証拠だった。 「夏季ちゃん、必ず敵をとるからね!」 そう言って秋季は家を飛び出した。 「ちょっと、秋季ちゃん?」 部屋のベッドで動けずにいる夏季。彼女がもっとも望んでいるのは、学校の近くにあるラーメン屋、屯田軒の夏期限定かき氷スペシャル(ただの大盛りかき氷)だった。
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