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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
「はやりのはんてん」 「どうする?」 と、カシスは不安そうにバネッタを見つめた。しかしながらバネッタにもどうすることも出来ない。休憩所のベンチで休む事にする。人々は港で文句を言っていたので、休憩所の人はまばらだった。 「お久しぶり」 「ああ!」 向かいのベンチに座っていたのは黒いワンピースを着た女性だった。 「オフィーリス!」 「そうよ。覚えていてくれてありがとう。素敵な人と歩いているのにお邪魔だったかしら」 バネッタの方に微笑んだが、彼女は立ち上がって剣の柄を握っていた。 「どうしたんだよ!?」 「人間の匂いがしない」 「何言ってんだよ!」 カシスも立ち上がって自分の剣を抜きかける。 「その剣!」 今度はオフィーリスが叫んだ。驚いて立ち上がる。 「ティママンの......!」 「なんで、知ってんだ?」 その場は固まってしまった。バネッタはとりあえず、柄から手を放した。カシスもまた、手を放す。 「そう言えば、カシスには言ってなかったわね。ちゃんと話さなきゃ」 オフィーリスは、再びベンチに座った。
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