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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
王子様♡ よく眠れずに朝を迎えた。こんなに眠れないことはなかった。 「おはよう」 バネッタが声をかけた。彼女は昨日と同じ、表情を変えなかった。 「眠れなかったのか?」 黙って頷くカシスの頭をバネッタは撫でた。 「不安なのは、私も一緒だ。家族が心配なのだろ?」 「うん。ベグゼッドのことだって」 「そう、ありがとう」 バネッタが礼を言った。 「朝食が出来ている。早く食べないとヒミカがうるさい」 港に着いた時、その船の前には人だかりが出来ていた。 「何が起こったんだ?」 「珍しいな。休航か?」 「おーい、どうなってんだ!」 港は旅路を急ぐ物たちのブーイングの嵐だった。 バネッタが走り回っている船員の一人を捕まえて、事情を尋ねる。 「ああ、昨日怪鳥が現れただろ? 安全が確認されるまで待機なんだ。それまで俺たちは船内の清掃だよ」 そう言って、船員は持ち場に戻った。
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