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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
職場が異動となります。 ティママンが伝説の英雄ならサミクラスは生ける英雄だ、と誰かが言った事があるらしい。ベグゼッドはその通りだと思うしかなかった。強風はおさまり、今まさに怪鳥は海に沈んでいくところだった。 「あんなのが、うちの兄貴なんだ」 「すごいじゃないか」 「ああ、まあ、ね」 カシスは言葉を濁す。それにはいろいろな記憶が引き出されていた。 「退屈はしたことないかも」 甲板の外は穏やかな晴天だった。 「よう」 サミクラスが二人に気づいて笑った。しかし、また真顔になる。 「これなら、もうすぐに着くだろう?」 「そうだね」 「ここはなんだか落ち着かない」 彼は不安な様子で言った。
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