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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
アダプタ解決しました。 「なんで、グオンが?」 しかしベグゼッドにもグオンのことは知らないことはあった。 五歳のころだったと思う。 老軍術家が亡くなって、その葬儀で墓地に連れてこられた時だった。 その軍術家にいろいろなことを教わった。軍術家としてではなく、ベグゼッドには教育係としてたずさわっていた。いろいろなものに興味を持ちいろいろな質問をしては、それに答えてくれた。亡くなる前に彼はベグゼッドに言った。 「人は死ぬものだ。だが、それを受け入れなければならないんだよ」 幼いベグゼッドには理解出来ず、死に行く老人に何度も「死なないで」と願った。そんな願いなど通じるはずもなく、老人は亡くなった。 その葬儀の後、帰る頃だった。グオンを見つけたのは。 彼は一つの墓標に寄りかかっていた。城の従属医のトルクに言わせれば、空腹で弱っているだけだったが、ベグゼッドには亡くなる前の死に行く老人と同じ顔に見えた。 だから、彼を助けたかった。助けるのに姉もトルクも理由などなかった。ただ、放っておけなかっただけだった。その者が何者なのかも解らないのに。
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