|
気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
哲学的ファンタジーだそうです。(ナウシカのことです) 「ティママンは穴を塞ぐ為に人間の世界にやってきたと言った。魔族や魔獣が増えたのは魔界から人間の世界への穴が空いてしまったからだ、と。それからだ、ティママンは多くの魔族や魔獣を魔界へ返した。それが、後に英雄譚として残っているのだろう。当初人間の世界に慣れていなかったティママンに僕はこの世界のことを教えたんだ。そして、ティママンに必要な糧は信頼だったんだ。だから、僕はティママンに魔族のことをすべて任せた。それが、人間が生き延びる道でもあったんだ」 「じゃあ、ティママンはどうなったんだ?」 「この世界の最後の魔獣と戦った際、魔獣を魔界へ返し穴を封じて力つきたんだ」 カシスが持つ剣を見つめる。 「あれを僕に託して」 ブラニスは表情を変えず続ける。 「だが、その時にティママンは人間の妊婦に取り憑いたんだ。取り憑くっていう言葉はちょっとおかしいが、自分の力を回復させる為に人間の魂と融合した」 「それじゃ、ティママンは生きてるの?」 「わからん。結局それからは行方不明だ。もちろん、生まれて来た子もティママンではなかった。長い月日が掛かるのかもしれない」 「あなたは、そんな姿になってまで待っているの?」 ベグゼッドは尋ねた。 「そうかもしれない。出来れば、また会いたいものだ」 ブラニスはそう言って笑った。
|