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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
ややっ! 拍手ありがとうございます。 その扉を開ける。辺りは薄暗く、その中央はスポットライトが当たっているように明るい。そして、石台があり剣が一本、深々と刺さっていた。 「剣だ」 カシスは近寄った。柄の部分に赤い石をはめ込んだ両刃の剣だった。 「カシス......」 ベグゼッドを見ると顔から血の気が引いていた。ゆっくりと指差す方向を見ると、中年の男の姿があった。その姿は半透明で身体の向こう側が見えていた。 「君たちは誰だい?」 男は話しかけてきた。その声色ははっきりとしている。 「カシス、後は頼んだ」 ベグゼッドがゆっくりと後方に倒れた。 「え? ベグゼッド?」 「どうも、僕のような存在が苦手なようだ。歴戦の戦士がここを訪れた時も似たような事が起こったことがある」 「そうなのか。俺はカシス。あっちがベグゼッド。アンタは?」 「僕はブラニス。君は驚かないんだね」 「まあ、ちょっとやそっとじゃ驚かないね。住んでいるとはいえ、分かんないことだらけなんだよ、この城」 「住んでいる? じゃあ、ビアソーイダ王族なのか」 ブラニスはカシスを見つめた。
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