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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
もう五月も末だというのに何この寒さ!ってくらい寒いです。 「おい」 カシスはベグゼッドが持っている本をはたいた。本は手から転げ落ちて床に落ちる。 「大丈夫か?」 「うん......ちょっと頭くらくらするけど」 本はなんの変哲もなく、ただ伏せていた。ベグゼッドは中を見ないようにそのまま閉じて元の位置に戻した。 「あそこにドアがあるんだけど」 「ああ、そうだね」 考えるほど気味が悪いだけなので、何も考えずその先のドアに向かった。開けて、また暗い通路。その通路をカンテラで足下を照らしながら歩く。途中、図書室のような小さな部屋があって、古い銅像が置いてあったり、変わった模様の織り物が壁に飾ってあったりした。先ほどのような本はなかったが、読めない文字は至る所にちりばめていた。そして、部屋は不明の光源で明るかった。 どのくらい歩いたのか、もう見当もつかない。二人は少々空腹を覚えた。やがて両開きのドアが現れた。
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