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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
こちらをご覧ください。 「それじゃ、帰るかな」 カシスは二人を連れて人や店で賑わう大通りを抜けて、ビアソーイダの中央に向かう。そこに大きく古い城が建てられていた。少し高い丘にあり、街を見渡す事が出来る。 その城の入り口は人々が自由に行き来していた。 「なんでこんなに人の出入りが激しいんだ?」 「ああ、そりゃあ一般公開してるからね」 中に入ると、すぐ広間があり、至る所に看板が立てられている。『一般図書館』『大浴場』『博物館』となっていた。 「大浴場? 図書館? 何、これ?」 グオンは黙っていたが、それは呆れているといった様子だった。 「まあ、代々の王の趣味らしいよ。大浴場は夜には閉めるから、後でゆっくり入るといいよ」 「図書館......」 「ここに来てまで本読む事ないだろ。それよりも、こっちだ」 カシスが二人を引っ張り、図書館への入り口の脇にある、小さな扉の前に立った。その横に椅子があり、青年が一人座っていた。こちらには気づかない様子で本を読みふけっている。 「お帰り、カシス」 本から目を離さず、青年は言った。 「オリオ兄、ただいま。ベグゼッド、連れて来たぜ」 やっと、本から目を離してオリオと呼ばれた青年は立ち上がった。 「失礼しました。フォーランズ王国の王子、ベグゼッド殿ですね。そちらは?」 「ベグゼッドの家庭教師みたいなことやってるグオンだって」 「初めまして、グオン殿。紹介が遅れました。私はビアソーイダ第ニ王子、まあカシスの兄のオリオです」 「お世話になります、オリオ」 ベグゼッドが手を差し出したのでオリオは軽く握手をした。 「長旅、お疲れ様でした。自分の家と思ってゆっくりしてください」 「じゃあ、兄貴。親父に会ってくるよ」 「後で」 カシスは懐から鍵を取り出し、扉を開いた。そこに階段が続いている。 「オリオ兄はあそこで本読みながら見張りしているんだ」
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