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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
友人から結婚パーティーの招待状来ちゃった。 オフィーリスとともに部屋に戻る。ベグゼッドは具合悪そうな顔で寝ていた。 「あらあら、辛そうね。可哀想に」 「今朝、酔い止めの薬を飲んだらしいけど、効かないみたいなんだ。船を降りるわけには行かないしなあ」 「そうよね」 「そういや、グオンは?」 「彼ならまだ食堂にいるわ」 「ふーん。ちょっと様子見てくるよ」 カシスはふらりと部屋を出る。ドアがばたんと閉じられ、しーんとなった。 「やっと二人っきりになれたわね」 「うう......、何もこんな時にじゃなくても」 ベグゼッドは船酔いであまり動かしたくない首を上げ、絞り出すように言った。 「あなたは何者なんだ?」 「何者って、オフィーリス」 「姓は?」 「......ないわ」 「姓がない者は、育て親の姓をもらう。それでもないのは神か、魔族かだ」 「そんなの、神話のお話よ」 「そうだね。俺も信じられないよ」 「魔族でも神でも、姓がある者もいるのよ」
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