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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
別に一日多いからって特にどうってことないじゃん。 埃まみれになった身体をまた温泉で流し、夜になってからもベグゼッドは温泉に入る。発光虫がゆらゆらと飛び交う姿を見て、不思議な幻想を見ている気持ちになった。 上がってからぐっすりと眠り、翌朝城へ戻る。 ちなみにグオンは夕食、次の日の昼食、夕食とそれぞれ女性従業員と仲良く食事していた。悪い癖と言いつつも、ある意味それがグオンの才能だとベグゼッドは認めた。 帰りの馬車内は静かでフォーランズまでぐっすりと眠っていた。姉のバネッタでさえも時折うとうととしていた。 翌日は、疲れも出て午前中はだらだらと過ごしていたが、午後からはベグゼッドは張りきって旅行の用意をする。 鞄に着替えや身の回りのものを詰め込む。 「こんな重い本なんか持っていくな」 と、カシスには余計なものだとはじき出される。 「まだ、全部読んでないんだよ」 「今から読めよ。読み終われ」 その分厚い本を持っていくのを諦め、カシスの言う通り読み始めた。 「おい、本当に読むなよ」 声をかけても聞こえているそぶりを見せない。 「おい、ベグゼッド! おい!」 やはり、反応無し。仕方がなく、肩を叩き、更にゆらした。 「何だよ、いいところなのに」 やっと気づいたそぶりでベグゼッドが言う。 「なんだよ、お前、その本に取り憑かれてるのか?」 「その言い方はやめて。ああ、ごめん。俺、本読むのが好きで、まあ、集中しちゃうとちょっとやそっとじゃあ動けなくなるんだ」 「うちの兄ちゃんみたいだ」 カシスはぼそっと呟いた。
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