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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
でも、原作本が見つかりません。(笑) 朝もまた、温泉。昼は村を観光した。観光といっても温泉がある以外はごく普通の村で、物珍しいものがあるわけではなかった。村役場の中に小さな図書室があるだけだった。 「村の歴史が書かれている書物くらいしかない」とグオンに言われたが、暇つぶしに言ってみる事になった。 村は静かで、ほとんどが畑仕事に出ていた。それでも商店を営む者は冷たい飲み物を売っていた。『仕事の合間の休憩に』という看板があり、煙草、お茶、菓子などを売っていた。 村役場に入り、図書室に入れてもらう。 「こっちの本はマルアニア妃によってフォーランズが建国されたことを記しているけど、あっちの本はオードウィル王によって建国されたと書かれているんだ」 「へぇ」 一通り目次だけを読んだベグゼッドが説明し、カシスは特に興味を示さなかった。 「この本は、すごいね。英雄ティママンの事が書かれてる」 「ティママンね」 五島に共通するのが、このティママンの伝説だった。 英雄ティママンは魔族と戦い、この五島と人々を守り、自らを犠牲にして魔族を排除したとされる。 「観光目的にいろいろ捏造されてるらしいからね。英雄も浸かった温泉っていいだろ? 聞こえだけは」 「まあね。こっちは魔法書だってよ」 カシスは埃まみれの本を取り出した。ベグゼッドが受け取り、中をめくった。見慣れない文字がならんでいる。 「これ、ダメだ。見た事もない字だもの」 全ての文字が読めず、棚に戻す。結局めぼしい本などなく、埃まみれになっただけだった。
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