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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
寒さに絶えきれず、フリースパジャマを購入した。 バネッタはその少年を連れて城に戻った。まだ気絶している警備兵を別の兵士に預ける。 「その警備兵の手当を頼む。大したケガはしていないんだよな」 「うん、打ち所が悪くなけりゃ」 などといい加減なことを少年は言った。バネッタは気にせず、少年を王に会わせた。少年は王の前でも飄々とした態度を変えなかった。 「君がピルスナーの息子か?」 「そうだけど?」 「どちらかというとシドルーの方に似たんだな」 「よくそう言われる」 「ようこそ、カシス王子。無事で良かった」 「無事につけて良かったよ」 そこへ、ベグゼッド、グオンと二人の警備兵が戻って来た。気の利いた兵が呼び戻したのである。 「戻ったか、ベグゼッド。この子がカシス王子だ」 「やあ、話は親父から聞いているよ」 ベグゼッドは戸惑いながらもカシスの前に立った。 「誕生日、おめでとう」 先の行方不明騒動でまた、忘れていた。目の前の人物が原因だった。 「コレ、プレゼントおよび初めましての贈り物」 「ナイフ?」 ナイフとしてはやや大きめの剣だった。シンプルなもので鞘に収まっている。鞘から抜くと、刀身が鈍い光りを反射させながら現れる。 「王族お抱えの鍛冶職人が作ったものなんだぜ」 作ってもらう為にいろいろ努力したなどと続ける。 「ありがとう。でも、俺、刃物ダメなんだ」 そう言って剣を鞘に納めた。 「なんで?」 「下手なんだ」 それを聞いてカシスは大笑いする。 「さっぱり
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