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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
いや、もう、寒過ぎた。 バネッタは夕刻の商店街を歩き回った。仕事帰りの男たちが数人歩いている。野菜や果物を売っていた露店は肉や魚の焼き物などを売る。空腹と香ばしい匂いに負けて彼女は一つ買った。 それから商店街を抜けて、閑散とした通りに入る。さすがにここにはいないと判断して通りを抜けようとしたところへ、前を塞がられた。チンピラというものだ、と彼女は判断する。 「何用だ?」 「べっぴんさんがそんな言葉じゃ台無しだ」 「まあ、いいじゃねーか。俺たちと一杯どうだい?」 「姉ちゃん、どこの人? 旅の者か?」 バネッタは呆れて、穏便に済まそうとした。 「すまないが、先約がある」 男の間を通り抜けようとする。しかし、男三人は彼女の行く手を塞ぐ。 「それ以上、邪魔をするのであれば私も動かなければならない」 「ほう......」 男はそれ以上言葉続かず、倒れた。 「三対一なんて、卑怯じゃね?」
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