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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
いや、昨日の言葉の誤解はあるような。大阪府民全員が多分斬られた真似とかするわけじゃないと思うので。テレビの編集の結果なんだということで。本当のところ、どうなんですかね? ベグゼッドは自分の誕生日を忘れていた。 誕生日のお祝いは家族で食事をするのが恒例だった。料理もほんの少し豪華である。それはベグゼッドも楽しみにしていた。姉、バネッタの誕生日も同じく。そして父、国王の誕生日などは豪勢だった。 プレゼントと言うほどではないが、小遣いをもらう。年を一つ重ねていくうちに銅貨が一枚ずつ増えた。 「十五になったのだな」 「はい」 「では、こうだな」 銀貨一枚と銅貨五枚を渡された。十になった時、初めて銀貨一枚をもらった。金貨は見せてもらったことがあるだけだった。国王がしたいことは、つまるところ金の単位を知って欲しいということだろう。しかし、ベグゼッドには物価というものがわからなかった。それゆえ、こっそり町に出ては、どんなものがどのようにどのくらいで売られているのかを覗いていた。また、グオンに連れられて町に出たときなどにも。 その小遣いはほとんど貯金していた。今日のように買い食いをするのは滅多にしない。銀貨は手をつけてもいない。 「ありがとうございます」 「それと、もう一つだ」 それは予期しなかった。紙切れを渡される。ちなみに紙幣はない。 「船券?」 「そうだ、ビアソーイダ行のものだ」 「ビアソーイダ島国へ? でも」 どうして? と尋ねる前に国王は言った。 「今夜、会わせたい者がいる。だから、昼の食事会はここまでなのだが、構わないか?」 「はい?」 目の前に出されたのは、スープとパン、自家製のジャム。いわゆる、一般的な昼食だった。 「今夜は歓迎会でもあるからな、御馳走は夕食に回すことにした」 「構わないよ、全然」 国を出るのは初めてだった。その嬉しさと興奮に豪華な料理はかすんでしまった。 「お前なら、そう言うと思っておったよ」 国王は笑って一杯の葡萄酒をちびりちびり飲んだ。
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