気まぐれ日記
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2008年01月07日(月) もう一度、はじめから

 行こうかと。
 カタカナの名前覚えられない友人には辛い話だわ。
 
 話の原点はここからかもしれないでもない。
 でも、これより昔の話もあったりしますがあんまり書いてないので。
 
  




 
 墓場だった。
 ちょうどいいと思った。
 どうせ、死ぬだろう。追っ手もそう思って諦めるだろう。
 短い人生だった。いや、長かったかもしれない。
 気づくのは遅かったかもしれない。
 でも後悔はしない。
 幸い、ここは温かい。
 寒く雪深い故郷を思い出したが、すぐに薄れる。ここで眠れるのであれば、それはなんて幸せなのだろう、と思う。
 
 「姉上、人がいる」
 少年は言った。葬儀のためか、喪服姿だった。少年よりも十は年上の少女は少年の指差す方を見る。
 「ああ、行き倒れだな」
 男のようだった。日当りの良い墓の前でうつぶせに倒れていた。
 「助けよう」
 少女は少し躊躇した。少年は姉の返事を待ちきれず男に近づいた。
 「待て」
 「もう、やだよ。お葬式なんか」
 「どこの誰なのかも分からないのに」
 「そんなこと言ったら、僕は国のほとんどの人は分からない、知らない人だよ」
 「わかった。じゃあ、誰か呼んで来るんだ。そうだ、トルクも参列していた。トルクを連れて来るんだ。私はここで見ているから」
 少年はやっとうなずいて、少女から離れた。
 


草うららか |MAIL

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