気まぐれ日記
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2007年12月28日(金) 明日はお掃除でも

 休みなので。一応。

 んが、掃除したところできれいになんないだろうな、この部屋......って前にも言ったな。
 「年賀状書かなきゃ」と呟いたら、「いい奥さんになれるよ」なんて言われてしまった。すんません、今年は書く気しないんですけど、なんとなく口にしただけなんです。すんません。
 どうせ今年もパソ使って......。

 ぐだぐだだわ......。誰か助けて。

 
 この時期になるとパソコンに向かうのが辛い。何故なら寒いから。それでも今夜はそんな寒くなかったりするんだけどね。
 年末年始は荒れると聞いたけれど、これも温暖化?
  




 『年末占い 結果』

 十二月二十九日、昼。
 倉本綾名は電車に乗っていた。今年は祖母の家で年越しをしなくてはならないという。両親は一足先に車で家を出たが、綾名はやっておくことがあり、一人遅れて家を出た。
 「あーあ、良介のお母さんが作る栗きんとん、おいしいんだけどな......」
 毎年ごちそうになっているが、来年一番で食べられないのは非常に悔しい気持ちだった。
 「まあ、おばあちゃんの栗きんとんもおいしいんだけどね」
 そう思い直す。
 年末の電車は混んでいた。最初座っていたが荷物を持った年寄りに譲り綾名はつり革につかまっていた。
 「ん......」
 尻辺りに違和感を覚えた。痴漢だ。
 「この野郎、取っ捕まえてやるんだから!」
 剣道部女主将、合気道三段、空手二段は伊達ではなく、あっさりとその手を捕まえた。
 「アレ?」
 「ご、ごめんなさい......」
 綾名が掴んだ手は、少女の手だった。とにかく、それ以上騒がずに次の駅で降りた。
 「どういうつもり? 私にはまったくその気はないんだけど」
 と、尋ねる。
 「あ、あの......倉本先輩のお尻触れたら、強くなれるって......」
 どうやら、後輩らしい。運動部系で見たことがあるかもしれない。
 「人のお尻触ってそれだけ言えるなら充分強いわよ。つか、誰がそんな噂を言ってるの?」
 「新聞部でそんな記事を見つけて......本当にごめんなさい」
 「そう、もうしないでね。これ以上責めるつもりもないから。それより、そんなでたらめ記事、信じちゃダメだからね」
 「はい」
 綾名は再び電車に乗り、目的地まで向かう。その間、どうやって双子をとっちめるか考えた。
 
 
 十二月三十一日、夕。
 「そーいえばあんな記事書いたけど、綾名にバレてないよね?」
 「ああ、大丈夫よ。校内新聞読んでないから」
 双子は部屋でそんなたわいもない会話をしていた。双子の部屋はカーテンで区切られた一部屋だった。部屋を割り当てられた当初、一人部屋がいいと不満の声を上げたが中野家にはもう部屋がなかった。ないものをねだるのをやめた双子はせめて長男春季が使っていた一番大きい部屋を所望し、以後その部屋をカーテンで仕切って使っている。
 「ねえちゃん、なんか届いたよ」
 末子の冬季が居間から声を張り上げた。
 「なんだろ?」
 双子が居間に向かいそれを受け取った。
 『ばあちゃんちで作り過ぎたからお裾分け。倉本』
 というメッセージカードとともに、きな粉が入っていた。
 「きな粉?」
 「そーいや、さっき突いた餅あったよね」
 「まだ、やわらかいよね」
 早速、きな粉餅を食べることになった。

 十二月三十一日 夜。
 「なんだ? 東じゃねーか」
 と、冬季は玄関先で可奈を迎えた。
 「お兄さん、いる?」
 「えっ? 兄貴? いるけど。兄ちゃん、客だよ」
 「ああ? 客?」
 中野春季はその来客に少し驚いた。
 「あれ、確か、可奈ちゃんだよね?」
 「はい」
 「何か用?」
 「初詣、一緒に行ってくれませんか?」
 「えっ?」
 「実は、秀介さんも一緒なのです」
 「秀介も?」
 「ええ、今年は三人で行った方が何かといいみたいなので」
 「? まあ、行かない理由もないから......ちょっと待ってて」
 春季は準備するために部屋に向かった。途中、トイレの前で双子の片割れがうずくまっている。
 「お前ら、何二人揃って腹壊してんだよ?」
 「ほっといてよ」
 と元気なく返す。
 「きな粉餅独り占め......じゃなかった二人占めしたからだよ」
 冬季は憤慨する。
 「もらったものを二人占めして何が悪いの......」
 春季はやれやれと思いながらも、外に出て行った。

 十二月三十一日 夜。
 「ごめんください」
 玲子は岡崎家を尋ねていた。
 「あの、良介さんいますか?」
 「あらあら、アナタ確か、玲子ちゃん。良介に用事なのね。ちょっと待っててね」
 良介の母、乙女が呼びに行ってしばらくした後、良介が玄関先に現れる。
 「あの、何か用ですか?」
 「あの、私と初詣行きませんか?」
 「いいけど。なんで?」
 「なんでもいいでしょ! とにかく一緒に行く!」
 そんなわけで、わけもわからず良介は玲子と初詣に行くことになった。

 「ってか、大晦日は稼ぎ時なのよねー」
 貴乃は家の手伝いでおみくじを売っていた。裏向きは式神を扱う怪しげな神社だが、表向きは「家内安全、商売繁盛」をモットーにしているので大晦日には人でにぎわう。
 「あれ? 高山さん」
 と、声を掛けたのは野田晴仁だった。中野冬季も一緒である。二人で初詣に来ていた。
 「ああ、野田君。来てくれたんだ」
 「おみくじ、一ついい?」
 「もちろん。一本百円で縁起物入りです」
 「いや、それニ百円って書いてるじゃねーかよ」
 と、冬季のツッコミも貴乃には届かない。
 「巫女さんの格好、似合うね」
 「あ、ありがとうー!」
 「俺も、一つ引きたんだけど」
 「勝手に引けば? 百円足んないんだけど」
 冬季はもう百円を投げよこして、おみくじを引いた。
 「じゃあ、また新学期に」
 「じゃあねー!」
 
 「兄貴たちなら分かるけど、なんで俺と?」
 そりゃ、優介さんには婚約者がいるし秀介はその気が全くないし......。
 「玲子先輩は焦ることないよ」
 突然、良介はそう切り出した。
 「これからまだ沢山の人と知り合う機会があるだろうし、兄貴だっていつ心変わりするかわからないし。まあ、残念ながら優介兄は一途だからないけどね」
 それに、兄さんは家に縛られている身だし。自分は継がなければならないが、優介兄は人質のように婿入りしなければならない。幸い、相手の梅子さんを愛しているので今のところ問題ないけれど。 
 「もし、俺が玲子先輩が好きで堪らなくなったら、結婚を申し込むから。だけど今日は、お参りが済んだら、甘酒でも飲もう」
 「優しいんだね、良介は」
 玲子はほんの少しだけ、ほれっぽい性格が治った気がした。

 可奈は二人と神社に向かっていた。
 「なんでお前も来るんだ?」
 と、秀介。
 「さあな。俺も不思議だ」
 春季は中学生にしてはおとなしい可奈の後ろ姿を見ていた。
 その姿が立ち止まる。
 「来る! 伏せて!」
 可奈の叫びに驚いたが、咄嗟に二人は伏せた。
 「魔女がこんなところで何をしている」
 「あなたに会いたかった。秀介さんに巣食う『魔』よ」
 これを倒したかった。それには春季の力も必要だった。
 「あなたは秀介さんに巣食い、苦しませていた。もう、この人を楽にさせて欲しいの」
 「魔女が色づくとは、面白い」
 「中野先輩、出来るだけ秀介さんを励まして」
 「えっ? ああ」
 可奈は使い魔を呼び出す。そして出来る限りの強い結界を張った。
 「秀介、アレがお前に取り憑いていた『魔』なんだと」
 「知ってた」
 「あんなもん、取り憑いてちゃあ、元気もなくなるよな」
 「うん、そうだね。でも、俺は結局自分からアレを飼っていたんだ。苦しむ理由を作っていたのかもしれない」
 「もう、充分だろ。もう充分辛い目にあっただろ。この先、人生長いんだから後の辛さもとっておけよ」
 「もう少し、がんばって」
 使い魔がへばって来ているのを、可奈はもう少し、もう少しと思う。
 そんな可奈に秀介は言った。
 「可奈ちゃん。昔ね、俺が好きだった子が、俺のせいで大怪我を負って、治す為に海外に行っちゃったんだ。多分、その子にはもう会えないと思う。もともと、海外に引っ越す予定があったらしいんだ。でも、その子の怪我を思うとそれでもいいって思ってそれでちょうどいいんだって思ったら、なんて自分は卑怯なんだって......そんな俺だから、きっとそんなのに自分から取り憑かれたんだ。だから、君は頑張る必要ないよ」
 「そんなこと言わないで。私はあなたに元気になってもらいたいだけ」
 「だから、俺が自分で元気になるよ。俺が頑張るよ。ありがとう、可奈ちゃん」
 その瞬間、『魔』が消え去った。
 「消えた」
 一月一日 0時00分。
 新年の幕開けだった。
 「やった」
 春季がさけんだ。
 「秀介さんが、自分で消したんです」
 ふらふらと立ち上がって可奈は笑った。
 「大丈夫?」
 「平気。ちょっと疲れただけ」
 「どっかで休もうか?」
 「それよりも、早くお参りして。そうすれば、秀介さん、今年一年、絶対いい年になるから」
 「なら、早く行かねーとな」
 春季が可奈を背負った。
 「あ、あの......」
 「早くするんだろ? さっさと行ってお参りして、屋台のおでん食うぞ!」
 春季の背でファミレスで占った『年末占い』を思い出す。
 でたらめだったけど、結構当たった。

 私の結果は......ライバルと手を組め。
 
       

               『田中学院 年末占い 完』 
 
  


草うららか |MAIL

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