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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
掃除人のことではないのですが、年末近づくこの時期、掃除しなきゃなという気持ちになります。 「掃除人VS闇の掃除人」その3 「ほう、千葉が闇の掃除人とはな」 翌日、高橋は宮島に昨夜のことを報告した。 「知ってらっしゃったんでしょ、社長」 「しかし、まだ続けていたとは......」 「いや、普通、そっちを続けるでしょう。闇に生きる者は表で生きることはなかなか出来ませんから」 「それにしても、千葉のヤツ、なぜお前の命を」 「知らない......と言うか、社長無視しないでください」 「ああ、分かっている。そのことは忘れようもない」 高橋は思い出す。その昔、自分もこの女社長も、闇に生きる掃除人候補だった。 その昔。 高橋と宮島は闇の掃除人、要するに殺し屋になるべく訓練を受けていた。しかし、殺すことに嫌気がさした。 高橋はわけも分からずここに連れてこられたが、自ら姿を消す。 そして、宮島は最初は「かっこいいから」という目的だったらしいが、自分が動くのが嫌だったことと「やっぱり金儲けがあっている」という理由で脱走。後に清掃会社を設立、高橋を見つけ出し、清掃員として教育する。どういうわけか、殺し屋としてのノウハウが掃除にも役立ったためであった。 「仕方がない。リチャード、千葉をやれ」 「やるんだ」 「ああ、ヤツがお前や私を知っている限り危険は去らない」 「......」 「自分の周りにも危険が及ぶ」 「分かりました」 そこに、宮島の夫、宮島=ボブ=ノブが入って来た。 「グレイス! やった! やったよ! 完成したんだ! 新しい機械が! 今回のは落ち葉を一瞬にして肥料となる、その名もミミズいらず君!」 「きゃあ! アナタって、ほんと、天才! ステキ」 宮島が夫に向かって抱きついた。夫の贅肉のついたお腹をさすって頬にキスをする。 「そういうわけだ。私の大事なダーリンに危険が及んだ場合、私がお前を殺す」 高橋は、そっとため息をついた。
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