気まぐれ日記
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2007年11月07日(水) それでは

 行きますですよ。

 前回のあらすじ
 つーか、あらすじ程度ほどしか書いてなかったので、昨日の日記を読んでおくれ。




 高橋は夢を見ていた。
 「ああ、ここが三途の川か。これって、殉職でいいのか?」
 目の前に広がる綺麗な川。さらさらと流れてる。臭いもない。周りは闇で覆われていた。
 「高橋! 何やっている!」
 社長、宮島の声がした。はっとして目を冷ます。下水道だった。しかし、浄水器を取り付けられたのと社長の怪しい薬品により、下水は清流となっていた。
 「高橋、どうした?」
 「ああ、すみません、社長。社長の薬の臭いで気を失ってました」
 「ああ、すまん。言い忘れていた。合成中に発生するガスは有毒だからあんまり吸うな」
 「遅いです、社長」
 「ま、無事で良かった」
 「あんまり良くないです。あ、清掃完了です。今からそちらに戻ります」
 
 高橋が戻ると。町長とすれ違った。高橋に気づくと町長は親しげに声をかけた。
 「やあ、キミが掃除をしてくれた清掃員かね? ご苦労さん」
 そう言って上機嫌で会社を出て行った。
 「ただいま戻りました」
 「おう、大変だったな、高橋。お前が下水の臭いで倒れたと言ったらあの町長、料金を少し上乗せしてくれたぞ」
 「そうですか。それにしても、なぜ下水の掃除を?」
 「ああ、趣味だそうだ」
 「趣味?」
 「それ以上は言わなかったが......察しはついている。アレは鯉マニアだ」
 「恋マニア?」
 「恋ではない、鯉だ。あの狸は下水で鯉を飼うつもりだ」
 「はあ」
 高橋は情けなくなった。
 「町会費で清掃、会社の機器をレンタルし、町の衛生を保つ反面、自分の好きな鯉を飼う。うふふ、全くかわいい狸だ」
 「で、社長は何企んでいるんですか?」
 「あれだけ広い範囲で鯉を飼うのだ。一匹や二匹、頂戴しても大丈夫だろう」
 「一匹や二匹で済まないでしょうね」
 「それに鯉は薬品の開発に使ういい材料なんだ」
 宮島は笑いが止まらない。高橋は鯉を少し可哀想に思った。ほんの少しだが。

 
 
 
 


草うららか |MAIL

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