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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
な今日このごろ。 妖精たちと別れてブロードは借家に戻った。その後、昼まで休んで起きて村の店屋に向かった。そこでブラウスを一枚買って借家に戻る。 エステルがやはり掃除に来ていた。 「赤帽子をやっつけたんですって?」 「ああ、エステル来てたんだ。ちょうど良かった。これをあげるよ」 さっき購入したブラウスを渡した。エステルは箒から手を離した。 「わあ、新品なのね」 「多分」 こういう村の店で売っている服は実は「古着」などが多い。一応、真っ白いブラウスを選んだのだが、ブロードはあまり確信持てなかった。 「ありがとう、ブロード」 「どういたしまして」 「いつから気づいていたの?」 「わりと最初から。あと、名前。君はもとはポリエステ家仕えの妖精だったんだろ?」 ポリエステ家はブロードと同じジョウロフェンツァ王国の魔法騎士団団長家の一つ。今はもう家自体がないとされている。 「すごいね、分かっちゃうんだ」 「まあね」 「じゃあ、もう全部分かっているんだね」 「そうだよ。最初は騙されてたけど」 「そっか、よかった。じゃあ、さよなら」 「さよなら」 ブロードは何もない草原にぽつんといた。 「やっぱり、全部君が見せていたんだ」 赤い刀身の剣は無言だった。 「君とエステル以外、幻。そうだね、赤帽子」 やはり、剣は無言だった。 近辺の村では、もう最北の村ことなど話題にもなってなかった。 「そういうわけで、これは幻覚を見せる剣なんだ」 「ほお......」 レイヨンは関心したようだった。 「ここまで騙される事三回。変な町や村だなと思ったらこいつが見せていた幻覚だった。だからかなり強力な解呪をかけて置いたけど、それでもたまに騙すと思う」 「おもしれーな」 「面白くない」 ブロードはちびりちびりと噛んでいた干し肉を飲み込んだ。 その時、店のドアが開いた。 「おい、レイヨン、酒くれ」 「こっちもだ」 どんどん客が入って来て店の席が埋まった。 「おいおい、なんだよ。そんな時間じゃねーだろ? さっき帰って行っただろうが、お前ら」 レイヨンがそう言うと、客たちは消えた。 「......まさか、今の」 「そう。これ。でも、解呪しているからすぐ気づく幻覚なんだよ」 「......面白くねー」 「だから言っただろ、面白くないって」 ブロードは荷物を持っていつもの部屋に向かった。 剣は結局レイヨンが引き取り、適当な値で商人の手に渡って、それから行方はしれない。
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