気まぐれ日記
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2006年11月08日(水) 土下座する気持ち

 不肖、草、就職できそうです。
 職は元の鞘に収まりました。栄養士です。
 なんか、あんだけ「いやだ」言ったわりに、あっさりと元鞘で、本当に申し訳ないんですけど。そして、ご心配かけました。でも、今度のところはまだ気が楽そうなので、やってみようと思います。
 




 「おう、兄ちゃん、ウォンテッダーかい?」
 「一人かい? さびしーねえ」
 「おじさんたちが遊んでやるから有り金、金目のもの全部だしな」
 突然の強盗団にレイムはため息をついた。でも、一人でかなう相手じゃないのは見て分かる。
 「レイム、任せてよ」
 「?」
 私はレイムの体を乗っ取る。人間の男の体は初めてだけど、意外に動きやすい。
 「経験豊富なおじさんたちに教えてあげるわ」
 「ああ?」
 「その経験がアダになることがあるわよ。例えば」
 私は姿を変える。おじさんたちが今まで会った、人々。その中には人でないもの、人としては超越しているもの。
 「すごいわ、ファイアードラゴンにお知り合いなの?」
 赤金色の鱗に覆われたドラゴン、ファイアードラゴンはその名の通り、火を噴くドラゴンだ。人間には脅威である。
 「ひっ! ふぁ、ファイアードラゴン!」
 「なんでこんな所に!」
 おじさんたちがわらわらと逃げ出した。いなくなったのを見計らって、私は体を動かす主導権をレイムに返す。
 「今のは?」
 「あのおじさんたちの記憶を読ませてもらったの。その記憶を投影しただけ。私には姿を変える他に、人の記憶を読む事もできる。相手が一番傷つけたくないものに変身して逃げたり、強いものに変身して今のように蹴散らしたりするわ」
 「ふーん。それで、今まで逃げていたんだ」
 「あなたも、そういうのに会うといいわ」
 「さっき、ファイアードラゴンに変身しただろ?」
 「あくまで、目の前の人の記憶だからできないわ。だから相手が自分より強いのに会った事ない人には無理ね」
 「面倒だな」
 「ま、面倒な方が面白いことがあるわ」
 「まあな。ウォンテッダーになってまだ会った事がない人たちがいるよ。なんかね、やたら強い剣士とやたら強い魔法使いのコンビがウォンテッダーにいるっていう話だ」
 「そう。会えるといいわね」

 二人、見た目には一人だったが、長い間一緒だったという。


草うららか |MAIL

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