気まぐれ日記
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母上辞めちゃった。 もう、笑うしかないね。あのグループホームほんとどうするんだろ? ことごとく人辞めてしまうし。いや、母上もそれを気にはしていたけど、結局は向こうが悪いし。(給料が安すぎるというのがもう広まっているのでなかなか人が来ない) まあ、なんとかなるさ。
「それに不死にする魔法ではないのです」 グオンの一言にジエンが顔を上げる。 「……どういうことだ?」 「蘇生の魔法は、生命の神を嫉妬させる。だから私は不完全によみがえったのです。お嬢さん」 「……じゃあ、アンタは」 「アンデッドです」 「全くの見当違いだ。でも……」 ジエンは、グラスの底に残った酒を呑み干す。アンデッドでいいと思った。 「不死になるということは、人間ではなくなることです。そして、孤独ですよ」 「とてもそう見えなかったが?」 ジエンは思う。妻のような魔族がいて、あのイーリスという王子がいて案外楽しそうに見えた。 「知り合った人たちが亡くなるを何度も見ました。生まれてきたのを見てそれが年老いていくまでを見る。これほどの孤独はありません」 「……それでも、私たちにはそれが必要なんだ」 力を込めて、ジエンは言った。
酒場での情報も昼間の広場と変わらない。噂を流した張本人を探すのは諦めた方がいいのかもしれないとジエンは思う。それよりもグオンを不死にした魔法を探した方がいいのかもしれないとも思った。 宿に戻り、グオンはまた城へ帰っていった。 部屋のベッドの中で彼女は繰り返し思っていた。少なくともグオンは不死なのだから、方法も知っているはずだ。例え神に嫉妬を受けようがその方法を手に入れようと。
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