気まぐれ日記
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2005年11月24日(木) 世の中にご奉仕

 世のため人のためと、献血しました。400ccいきました。そんで、洗剤と絆創膏(サビオ・笑)とジュースとウーロン茶もらいました。血圧計ってもらった後、計ってくれたおじさんに「100歳まで大丈夫」「健康優良児」とか血液とったおばさんに「比重も問題なし、健康そのもの」と言われました。喜んでいいのやら……。わっちの歳を知ってのことか? 
 最近、ちょっと血の気が多いからね(特に月曜日から)、摂ってもらわなくちゃ。



 言われたとおり、食堂屋つまりは飯屋に向かった。ウォンテッダーたちの情報は早いが正確ではない。アニムはそれを見極めることができると一人前のウォンテッダーだと言う。
 朝の食堂は静かだった。
 「忘れてた」
 ブロードは、時間のことを思い出した。ブロードたちがバンデン王国に着いたのは朝方。そして門が開くのを待っていた。そして、城下町に入って約一時間、朝の八時はウォンテッダーたちは眠っている時間だった。ウォンテッダーの朝は遅い。アニムのようにまだ早い時間に起きる者もいるが、八割は昼まで寝ているというらしい。
 「なんだ、ブロード。がらんとしているな」
 「あいつらは夜行性だった。どうする? ジュリちゃん」 
 「起きてる者なら、そこにいるじゃないか」
 樹理は奥に座っている男のテーブルに向かって行った。
 「ちょっと聞きたい……」
 「お嬢さん、魔族だな」
 まだ少年と言っても差し支えない男は、剣を抜き樹理に突きつけた。
 「俺になんの用だ? 消されたいのか?」
 その男は笑っていた。
 「ふん、逆に消してやろうか? 人間」
 「待てって……」
 ブロードが側により止めようとする。その首にも剣が突きつけられる。男はもう片方の手にも剣を持っていた。
 「あんたも、魔族だ。でもリストにゃない顔だ。何かやって賞金首になってからにしてく……」
 
 ガン!

 男は後ろから殴られた。
 「何をやってんだ?」
 男と同じくらいの歳の浅黒い肌の男が、引きつった顔をして立っていた。
 「何すんだ! ロセウ!」
 「まーたお前は魔族に自分からけしかけて脅してるからだ! それで何度無駄に命がけで始末してると思ってんだ?」
 「だから、何かやって賞金首になってから来いやって頼んでいたんだよ」
 「人にものを頼む態度じゃないっつーの!」
 「人じゃねー、魔族だ!」
 二人が言い合いを始める。ブロードは樹理を見て、どうする? と聞いた。
 「行こう。夜まで待ってウォンテッダーから話を聞く。鼻の聞かないやつらの方が面倒がない」
 「そうだよな……」
 ブロードは何かが引っかかっていた。
 「……ロセウ!?」

 
  


草うららか |MAIL

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