気まぐれ日記
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DSの脳を鍛えるアレ。教授が挨拶してくれるんですけど、「夕日が目にしみますね」なんてこというんだけど、「しみません」ってば。もうこの時間、沈んで見えませんから。 六時頃吹雪いてました。どうやら、積もりはしないようだけれども。 寒い。
エノマは、それほど恐れる魔族ではない。ただし、それは同じ魔族に対してのことらしい。人間には太刀打ちできないだろうとされている魔族だった。 「だから、アニムさんをここに呼んだのはこれとは別件です」 「へー、エノマね〜」 ブロードは彼女のことを少し知っている。五十年前、人間から魔族になったからといって物珍しげに彼に会いに来る魔族が多くいた。その中に彼女がいた。 「美人だったけど、タイプじゃない」 「なら、気兼ねなく消滅できるな」 「まあね」 「しかし、お前のどこがいいんだか」 「ジュリちゃん、読まないでくれる?」 「知るか。お前が黙っていると言うことは、何かを考えているか思い出している、ということだ。自然に読んでしまう」 「悪かったな、いいところがなくて」 エノマは彼と手を組もうと言い寄ってきた魔族だった。彼は誰かとつるむつもりはさらさらなかった。だから、言い寄ってきた彼女に丁寧に断った。しかしそれが彼女を怒らせたのだった。 「では、行こうか?」 「そうだな。魔王の面も見たことだし」 「それだけですか?」 「まあ、聞いても答えないだろうから。お前ら秘密主義だし。じゃな、アニムも達者でな」 二人は屋敷を出た。 「行ってしまいましたね。別に今回のことは秘密じゃないから教えてもいいけれど……まあ、いいや」 「お主も、人が悪いのう」 魔王はにんまりと笑んだ。 「さて、アニムさん」 「なんだ?」 「あなたに来ていただいたのは、これらの魔族に手を出して欲しくないからなんですよ」 魔王の言葉にアニムが首をかしげる。魔王は懐から出したメモをアニムに見せた。それは、ブロードが持っているメモと同じものだった。ただ、一枚が白紙になっている。 「一人はもう消滅させてしまったようですね」 アニムはうなりながらメモを読んだ。 「手を出そうにも、出しようのない魔族ばかりだのう。いくら小生でも無理だ。特にリースリーズは……」 「それならいいんですけど。そのメモを持っていってください。たまに更新されますから?」 「更新?」 「その白紙に新たなリストが浮かび上がるかもしれません」
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