| 2002年11月10日(日) |
センスありコマーシャル |
とあるアナウンサーに偏りのある・・・いやそういう風に言われているだけで僕はそうは思わないのだけれど、とにかくそういう局の情報番組で、世界のCMを特集をしていたのにふと目がとまった。
するとどうやら日本のCM(BSでのみの放送作品)が何かの賞を取ったみたいだった。
内容はこんなものだった。
ある小学校の教室で、心に思い描く風景を描いて下さいという課題を担任の先生が出し、子供たちがせっせと何やら描いている。 ある子供はカラフルな恐竜のようなものを思い浮かべていた。 みんなが思い思いのものを描く中、1人(おや?)と思うものを描く子がいた。 先生はその作品を目にする。 それは画用紙いっぱいに広がる闇・・・ その子は隙も見せずに黒いエンピツでそれに塗りたくっていた。 とまどう先生。 後日、その子の両親が学校に呼び出された。
その両親は何やら不安を表情に浮かべている。 一方その子は自室にて、何かに取り付かれたかのように、画用紙の中に闇の世界を導き出していた。 戸惑う親。 それでも書き続ける子。 その子はやがて精神科の病院へ連れて行かれる。
そこでもその子は同じ事を繰り返していた。 医師や看護婦がご機嫌を取ろうとしても、彼は反応しなかった。 何枚もの真っ黒く塗りつぶされた画用紙が、彼の病室のベッドの下に散乱している。 看護婦はそれに目をやる。 ふと、彼女は完全に黒くはなっていない画用紙を見つけた。 近くに落ちていたもう一枚の画用紙と組み合わせると、その二枚の画用紙は絵柄として繋がるように見えた。 彼女は気がついたのだ。
体育館のような広い場所で、それは行われた。 ひたすら彼が黒で描いていた画用紙の一枚一枚が、床に並べられていた。 ただ並べられているのではない。 それらは面と面をきちんと合わせて置かれていた。 まるでパズルのピースを合わせる作業のようだ。 二階の手すりから顔を出し、その子のお母さんが病院の医師や看護婦に指示を与えている。 一枚一枚が織り成すであろうものの全体像を把握するために、またパズルのピースをはめていくために彼女は集中している。 出来た。 体育館の床一面には、大きな鯨が横たわっていた。
・・・ これを見て、なかなかのものだなと思った。 彼、子供にとって、その大きな絵は何を意味しているのだろうか? 何か、大切なものを周りの大人達に気づかせたかったのだろうか? 彼は毎日を画用紙を黒くすることに費やしているようであったが、それをしている時の顔つきは無表情であった。 楽しくはなかったのか? とすると、やはり好き好んであの絵を描いていたのではないのだろうか? このCMは両親や学校の先生がその子をサイコ扱いしたことに対しての警告をしたのであろうか? いや、そんな大袈裟なものではないはずだ。 第一、精神科の病院が悪いイメージのところと思うのが間違いである。
彼は、少年はきっとあの大きなくじらを描きたかったのだろう。 あの絵が描かれた事に、何か意味はあるのだろうか? 彼が描き続ける黒いものを見て、周りの大人達はどう思えば、どう接すれば良かったのだろうか?
―END―
ついしん 外国のCMで、街全体で鬼ごっこをしているものがあった。 シンプルで迫力があって面白かった。
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