| 2002年01月03日(木) |
雪が空から降ってきた! |
「1月3日0時55分、雪がしんしんと降り積もる。」
3日に日付が変わる前、家族でTVドラマを見ていると、テロップで臨時ニュースが飛び込んできた。 とある高速道路が全線不通になったらしい。 ということは… 僕はキッチンの南側の窓を開け、閉められた雨戸を引いて外を見た。 ぼんやりと、白いものが地面にかかっていた。 まだ、道路にもコンクリートの色が覗く程度に、雪が積もっていた。
それから二、三時間後… 僕は二階でその日のウェブ日記を書いて下に降りていった。 別にそれが目的だった訳ではないけれど、玄関のドアを開け、そこから外の景気を眺めた。 さっきとは、違う景色が目に飛び込んできた。 正確に言うと、さっきとは一つ何かが違うのだ。 雪がしんしんと降っていた。
外に足を踏み出した瞬間、そして耳が外の空気を捉えた瞬間、その時まで感じなかったものを僕は感じた。 音が無かった。 ただ、柔らかくて小さな氷の粒の固まりが、間を空けずに次々と降り注いでいた。 その降りてくるスピードは、とても絶妙だ。 イメージよりもゆっくりしているわけではなく、だからといって雨のように容赦ない表情を持っているわけでもなかった。 次第に、遠くの方から音がしてきた。 近所の銭湯の煙突から沸いてくるくぐもった音なのだろうか? しかし、相変わらず僕を囲む周りの景色には、音が何も無い。 そこに余計なものは何も無かった。 雪は、そこら中の音を自分の中に包み込んでいた。
僕はそこから一歩も踏み出す事は出来なかった。 別にどこかに行く用事があったわけではない。 ただそこから、無意識のうちに前に踏み出すのを躊躇っていたようだった。 そこにいるしかなかった。
―終わり―
|