「ぐんぐん豆の木」
大きくそれて伸びていく 勢いに乗って 南の方を向き
このままでいいのだろうか? 見下ろせば地上は遥か彼方
「いつか倒れる」そう人は言う 聞こえないふりして ずんと気になって
逃げまどう人々 空を見上げる人々 互いが自分の想いを張り巡らす
ぐんぐん豆の木 雲を突き破れ いくつかの豆 ポロポロと落としながらも
「自然と」
海岸で貝を掘り出して網に入れ 遠くから打ち寄せる波はそこに来て ある時どさっと暗幕が下り 闇に染まり 帰ろうか?それとも花火を眺めようか
外国に行き 有名な城を2Bのエンピツで写し取る うまくいかないな 納得がいかないな 次第に周りには誰もいなくなり僕1人 そんな錯覚に陥ってエクスタシーを感じる
どこに行こうがeveryday gets along(by myself) 脳みその構造なんて知らんよ 知らんよ
時計の針が時を刻むのなら 僕は地球を転がす ビリヤードの玉のように あの穴に落としてやる もちろん狙い撃ち 冗談でそんな事は言わない ビリヤードの玉は太陽の周りを回らない
どこにいようがeverytime gets along(by yourself) ここにいて悪いか?ざまぁみろ ベロベロバー
「本に纏(まつわ)わります」
買った本はもう二度と古本屋に持ってかない 見くびるな!お前には文字が詰まってる リビングの本棚にはまるで初めからそこにあったように まるでここにしか居場所が無い様で
隙間なく横一列に並んでいて ひとたびその中の一つを引き抜けば 隣にあったのがバタバタと倒れる 隣の隣が倒れ その隣も倒れるという具合に
一冊の本がもう一つの本の横にあって その二冊はそれぞれ別の著者のもので その二人は顔見知り?それとも知り合い? 僕は意外に親戚だと思うけど
その二冊はいずれも同じ店にあった 74歳の男か女か分からないお年寄りが経営していて どちらも南東の隅に申し訳なさそうにあった だけれども 味があって大切にしてるんだ その本を
表表紙の挿し絵が特に片方が綺麗で印象的であって タイトルの響きは僕の心を細やかに揺らせる 誰?このタイトルを考えたのは 著者?弟?それとも近所の犬?
内容はどちらも現実主義でもあり 抽象的な部分もあり 幅が広くて穏やかな色をした糸が紡がれていた まさにテレビスターの本性を垣間見るがのごとくに ぞくぞくさせる、この二つの物語 染み込んでいく
今もここにあるその二冊の本や他の本は いづれここから姿を消し このリビングもない だけど 今ここにある現実は変わらない けして揺るがない それだけが永遠に
―あ〜疲れたっと!―
|