| 2001年11月08日(木) |
冬迫る 寒さの中の雪 解ける氷 |
あまりの寒さに包まれた朝を否定したい気分で 家の外に出るなんてとんでもないと呟いて 噛り付くようにストーブの前に貼りついた それでも見えない敵に背を押されるように出て行く
いつもと同じ道に新しい意味を見つけようとして 時には見知らぬ酔っ払いの吐いた跡を避け、自転車を漕ぐ 前にいる漕ぎ手を抜かさなくてもいいんだけれど このままの調子にしておく理由もないから抜かそうか
いつの間にか僕は冷たさに包まれても平気になっていた 雪の降る日を思い描けば 凍った雪の上を滑る車輪が浮かぶ その時はもっと冷たいものに包まれているだろう あとはそれに触れていくだけ そして感じるだけ
安らげる瞬間に溢れて零れた純粋な形した想像の欠片を詰め込んで それは出所は確かではないけど 僕はそれを受け止めてなげ返すよ 現実の場所にはない内の世界の部屋の窓から外を眺めてみると 恐ろしく不安定 正解はなく形を成さない そんなものが眼に映る
あまりの冷たさに下りの坂でも漕いでいる人達がいる 一歩外に出てみればおびただしい死者の影が潜むのを感じる 下り坂ではペダルから足を離していないと駄目なんだ 風をもっと感じればいい もっと地面と繋がっていればいい
冬は迫るが追い返しはしない 冬はむしろ僕を守るだろう 縛っていてくれいつまでも 自由にしておかないでくれ怖いから
―END―
|