「余韻」
朝、自転車をとばす僕。 昨日の「ブラック・レイン」の興奮冷めぬまま、 なぜか、犯人役の<松田優作>を思い浮かべて漕いでいた。 おかげて、なんとか遅刻をせずに済んだ。 ありがとう、<松田優作>。
「黒の帽子」
帽子は頭に被るもの。 しかし、頭に被らなくとも<帽子>である。 押し入れに入っていても、 インテリアとして飾ってあっても、 雑巾の代わりに使っても、 どんな時だって<帽子>である。
夏は暑い。 激しい日差しが顔を刺す。 そんな時… 「帽子があったらないいのに」。
次の日の、またもや暑い夏の日に、 素敵な帽子を被る彼。 彼は黒い帽子を被ってた。 黒は日差しを通す色。 薄い色より通す色。 それでも彼は、それを被っている。 暑さ凌ぎで被っているが、 それでも彼は、黒の帽子を被っている。 「僕はこの帽子が気に入っているのさ!」 彼は帽子を目深に被ってそう言った。
彼はこれから、涼しい所へ行くと言う。 そこは、地図にも載っていない場所らしい。
−END−
ついしんのランチ 葉ワサビのオニギリ ピクニック キリマンジャロ・ブレンド(コーヒー/200ml) 小倉とマーガリンの菓子パン
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