日々是修行也
BBS









登場する人物・団体・店名等はすべて架空のもので、仮に存在していたとしても単なる偶然です。 また、暴力・犯罪・性的描写も個人の思い込みによる勝手な想像です。

2007年09月07日(金) 何処の国でも似たような事がある (from 海外)

2006年3月、アメリカ・ノースカロライナ州のエリート校で知られるデューク大学・ラクロス部員3人がレイプ事件で起訴された。


当時の米国紙によると、事件は同大学のラクロス部員たちが開いたパーティーにストリッパーとして呼ばれたアフリカ系黒人女性(28)が、3人の部員によりレイプされたと訴えた事に端を発する。

(ホームパーティのような場所にダンサーが出張して踊りを披露するという、デリバリーサービスは米国ではお馴染み)
似たようなサービスで、コールガール(Call Girl )とは、コール Call つまり電話(Phone Call)するとやって来る女性で・・・日本のデリバリーヘルスと同じシステム。  欧米ではこのコールガール・スタイルがかなり定着している。



今回のは、性的サービスはまったく無く踊って見せるだけの正にデリバリーストリッパーで2人の女性ダンサーが呼ばれていた。


また、この黒人女性ダンサーはレイプされた際に人種差別的な言葉を投げかけられたとも主張。


これが、OJシンプソン事件のような人種差別問題を含めたような展開となっていく・・・


訴えられた学生は3人とも裕福な家庭の白人、対する被害女性は、貧乏で、未婚の母で、ストリッパーの黒人女性。

マスコミは、”ごう慢な白人”と”哀れな黒人女性”という対照的な組み合わせで連日ド派手な報道を続けた。

そして、担当したナイフォング検事正は異常なほどこの事件の立件に力を注ぐ・・・ *【検事正】とは地方検察庁のトップに位地

この検事正は、複数の精神薬物を常用し二転三転し曖昧な供述を繰り返す被害女性の証言だけを採用し、被害女性から3人の学生の体液が検出されないというDNA鑑定結果や、銀行ATMに写った明白なアリバイ等々・・・学生の無実を証明する証拠を次々と握りつぶしていった。


ナイフォング検事正がでっち上げ事件の立件に固執したのは、検事正の改選が行われようとしていた当時、対立候補に猛烈に追い上げられ苦戦していた為・・・黒人を差別的な言動とレイプという非道で虐める白人を派手につるし上げる事で正義のヒーローとなり、多くの黒人票を集めようとしたことによる・・・とは関係者らの合理的な推測


そんな事情を知らず、センセーショナルなレイプ報道を見聞きした偽善的な”多くの民衆”は、格好のネタに飛びつき学生たちを攻撃、中にはプラカードを手に被疑者である学生たちの自宅前に大勢で押しかけ、非難を浴びせた。


アメリカCBSテレビのドキュメンタリー番組、『60ミニッツ』が何度も取り上げ、学生たちの無実の証拠を次々と報道していったことで、冤罪が晴れるキッカケになった。


嫌疑の晴れた3人の学生のうち、すでに卒業した1人はウォールストリートの一流企業に内定しているとか・・・、残る2人は転学する見込み。
当時のラクロス部コーチはすぐさま辞職に追い込まれている。

彼らの無実は証明されたが、誤認捜査で失われたものは計り知れない。


*************************

結局、レイプ事件は捏造(ねつぞう)だったと認定されたが、薬物依存の(被害*)黒人女性ダンサーは現在もレイプされたと信じ込んでいるため、検察当局は、女性を訴追する考えはないとしている。 (*:被害者では無いので敢えて”被害”は括弧付きにした)


同州の検事総長(ロイ・クーパー)は、学生全員について嫌疑がなかったとして起訴を取り下げ、同時にナイフォング検事正が、証拠がないまま事件を立件しようとしたとして公然と批判した。


これは独りの検事正による強引な行動が引き起こした冤罪だったが、マスコミ(”60ミニッツ”の影響が強いと個人的には思う)報道により3人の無実の若者が、服役30年の地獄の底から救出されたことは大変に喜ばしい。まさに正義のペンの力だ。



が・・・、実は同じような事が日本でも起きていた。


つづく


 < 過去  Index  未来 >


弥勒(みろく) [MAIL]

My追加