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 written by 井ノ本R
 
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2004年09月22日(水) プリスクリプティブ日本再上陸を願う(気が早い)

でも心の底から願ってるんだもの。井ノ本ですこんにちは。
プリスクリプティブが日本から撤退してしまいました。
正確にはアジアからの撤退です。
ざーんねーん。

プリスクリプティブはエスティローダーグループの化粧品ブランドです。
エスティといえばトム・フォードと組むそうで今からワクワク半分不安半分です。
トム時代のサンローランの化粧品には相当散財させられたぜ!待ってろよトム!(買う気満々)
トムはさておき
プリスクリプティブは1991年くらい、バブルの香り(あるいは残り香)とともにすごく斬新なコンセプトとともに上陸しました。
ファンデーションの色をその人に合わせてカスタマイズするというものです。
バブルな時代背景とあいまってかなりウケました。
ケーレックスって香水も売れました。
エタニティ・エスケープ・ケーレックスの香りはバブルの残り香にしか思えないわたくし

あと、プリスクリプティブはエスティ内部でわりと実験的な位置づけにあったブランドなのか、ひそかに斬新なものを発売していました。
リキッドパウダーとか(お粉なのに液体を閉じ込めてあるとかで、なんかひんやりする)。
マジックシリーズとか(光の理論でくすみとかを飛ばす、みたいな)。
個人的には最近のダーマポリッシュシステム(家庭でピーリングができるというスグレモノ)とか、トレースレスのシリーズ(顔料の使用を極限まで減らし、くすまないファンデを実現!みたいな)とかすごく気に入ってました。
クリニークほど安っぽくないでもなんか実験室っぽいパケも私は好きだった。

しかしバブルがはじけ不況になったことにより強気な価格が裏目に出、
ケーレックス同様「バブル時代のもの=古い」みたいなイメージがなんとなくつき、
もともと派手な広告展開をしていなかったのがさらに地味になり、
化粧品ブームによって目が肥えてしまった消費者たちをつなぎとめることもできぬままひっそりと撤退。
まあ仕方のないことではあるのですが、
なんというか、ほんとにバブルは遠い昔のことになったんだなあ、という不思議な感慨もあるし、
品質さえよければ売れるとは限らない、という化粧品業界の深遠なる闇を覗いた気にもなります。
私なんかはひととおり痛い目にもあい授業料も払った結果、
やっぱプリスいいじゃん、と思って戻ってきた人間なのでなおさらそう思うのかもしれません。
モノはいいんだけどなあ。

まあニナリッチのように全世界から撤退ではないのでアメリカに行く人に頼んで買ってきてもらうこともできるからまだいいか。
ブランドが残ってさえいればエリザベス・アーデンのように再上陸もありうるしね。
そうですバブル時代どまんなかに謎パッケージなスキンケアと使い切れないほど大量の製品が放り込まれたクリスマスコフレで記憶に残るエリザベス・アーデンも日本から一度撤退しましたが再上陸するんですよー!
リップスパに痛い目を見たみなさん!勝訴!勝訴です!
いやむしろ負けなのか?
どっちでもいいよ

というわけで近いうちにアメリカに行く方がもしいらっしゃいましたらプリスクリプティブをお土産に激しく推奨します
そして店員さんに「また日本で売ってほしいね」と言うことを激しく推奨します
なんでもいいのでとにかく再上陸するよう圧力をかけることを激しく推奨します
つーかいっそ資生堂あたりNARSみたいに買収してくんないかなー

井ノ本的は愛用してる化粧品メーカーが立て続けに撤退しているので最近元気がありません

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