井ノ本的
 written by 井ノ本R
 
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2004年09月17日(金) モテ・ファシズムとわたくし

モテたいんすか?井ノ本です。
金ないんですけどとりたててモテたくはありません。
外とか出るのタルいし。
小ネタはさておき

最近の女性誌はどれもこれもほんとにモテることが主眼です。
本命ゲットというよりモテです。
たぶんモテ=ちやほやされてちょっとおいしい思いをしてって意味合いだと思うんですが、
薄気味悪いのが昔のようなお金もってそうな男を一本釣りって感じじゃないとこです。
お金のある男の人をゲットしようとするのはすごくわかります。
そりゃないよりはあったほうがいいに決まってる。
でもなんかそこまでじゃないんだよなあ。
なんのかのいってお金のある人とかゲットするには自分にも投資しないといけない、
そのへんの投資や努力をしたくないって感じがしないでもない。
なんとなく好感をもってもらえるような雰囲気を作ってなんとなくよさ毛なひとにちやほやされてればいっか、みたいな。
いやいいんです別にそれはそれで。
でも誰がジョーカーかわからん昨今です。
誰がストーカーになるか誰が通り魔になるかわからない。
そんな中でなんとなく「みんな」にモテるってこわいような気がするんだけどなあ。
だったらむしろこいつだ!と自分で狙い定めたターゲットを攻略するほうが楽しいし結果に自分で責任を負う気にもなれるような。

とかなんとか考えているときにいつも思い出すのがとある男友達の格言なのですが。

その男友達はなんだかわかりませんがものすごくモテました。
当時学生だったのでお金があったわけではないんですが、とてもモテました。
彼のような人を見ているとモテも才能だよなと思います。
今になって考えてみると、雰囲気から言動からなにからがいかにもモテそうだったもの。
当時のわたくしは向こう見ずだったのでそれをスキルとして何がしか習得できないものかとおこがましくも考えてしまい、
「モテについて教えてくれないか。モテ道入門させてはくれないか」と尋ねてみたのです。
彼は入門させてくれました。
初日は講義でした。
彼が言うには、モテには曲線があるのだそうです。
横軸が時間、縦軸がモテ度だとすると、最初はまあみんなゼロで、努力をすることによってモテ度が徐々に上がってくる、と。
で、途中でプラトーに入るらしいです。
どーゆーことかというと、プラトーにある間は、なぜか好きでもないタイプにばかり好かれるのだそうです。
そこを乗り越えることによってモテ道がひらけるらしい。
今思うとほんとにもったいないことをしたなあと思うのですが、そこで私うっかりいっちゃったんですよね。
「えー、やだよ、そんな好きでもないタイプにばかりもてるのなんて」
そしたら彼は

「バカ!モテるってことはなあ!選べないってことなんだ!!」

と言ったのでした。
そしてそのままわたくしは破門に。
モテを理解してない!ってことみたいで。
ショボンヌ。

まあそれでいまだにモテとは無縁の竹林生活なのですが、
そのときの彼の顔を思い出すと巷にあふれるモテ特集を見て苦々しくなってきたりします。
だって彼、別に全然うれしそうじゃなかったもの。
むしろつらそうだったもの。
お前にこのつらさがわかるかよ!って感じだったもの。。
確かにそうだよなあ、悪意には悪意で応えられるけど、好意ってありがたい反面対応に困ることもあるんだよなあ。
ほんとにモテる人は楽しいかといえばそうでもないんだろうなあ。
と思った次第。

というわけで井ノ本的としては巷のモテ特集すべてに対し上記の格言をささげたいと思っております。
「モテるってことはなあ!選べないってことなんだ!」
つらいなあそれ

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