2004年08月21日(土) 語りたい系
更新を再開したらメールとかいただいたりして(すみません返信は遅いです)ありがたやと思う井ノ本です。 こんな自家中毒な文章を読んでくださってありがとうございます。 みなさんの家には足を向けて寝られません 蹲って寝ます
おもしろいなあと思うのは昔わたしがやってたテキストサイト(井ノ本的のようなのではなく、ネタとしてオサレをやるみたいなサイトでした)のときと反応が違うところでしょうか。 こっちでは「ひさしぶりに読んで爆笑しました」みたいな、文章の内容に対する一言コメントが多いです。 前のサイトの場合、なんつーか、文章に対するコメントというより、わたし自身へ向けたコメントが多かった。 コメントっていうか、わたし宛の手紙、みたいな。 ちょっと更新が滞ると「更新してないですけどなんかあったんですか」みたいなメールがきたり。 あと、たとえば好きなバンドのこととか書いたりすると、「わたしも○○大好きなんです!▲▲(アルバム名とか)が一番好きで!」とか。 感想を伝える、というより、私とコミュニケーションをとりたくて書く、というのが多かったです。 別にどっちがいいというわけでも、悪いというわけでもないのですが、ほんとにパキッと内容が違うので面白い。
あと、前のときに興味深かったのが、コミュニケーションをとりたくて書く系のメールの人の中に、「語りたい」人がわりといたということでしょうか。 (井ノ本的にはそういうメールは来ないですね。私がそういうのを求めてないのを読み取っていただけているのかもしれませんが) こっちの返信とか、実はあんまり読んでない。 テキストに載っていた単語にだけ反応してるみたいな感じ。 たとえばある日の日記に「かぷかぷ笑っていますってそれはクラムボンだYO!」とか書いたら、「わたしもクラムボン(というバンドがいます)好きです!!」というメールが来ます。 で、ツッコむのもあれなので、「クラムボンは人気がありますね」とか返信をすると(つか、これ以外返信のしようがないし)、 「○○ちゃん(ボーカルの女の子。名前忘れた)が雑誌でこんなこと言ってるんですけど、どう思いますか!?私はそうは思わないんですけど!」とか書いてくる。 で、そのあとに「学校とかではラルクとかが人気があるんですけど私はああいうバンドには音楽性がないと思ってて!」とか続く。 ひとり真剣しゃべり場。 いや、あの、わたしクラムボン興味ないんですけど… とかもう言えない。 つうか、あの、わたしあなたのこと知らないしとくに興味もないし… とも言えない。 当時はまだあんまり私自身がそういうコミュニケーションに慣れてなくてトホーに暮れたりもしてました。
たぶんこういう語りたい子ちゃんというのは、語りたい「こと」があるというわけではなく、「語りたい」のでしょう。 まさにしゃべり場です。 なんか知らないけど主張したい!意見とか言ってみたい!的な。 それを別に非難はしませんが、なんでそれを友達とかではなく見ず知らずの(しかもその話題に興味をもってない)人にぶつけるのかなあ、と、当時は不思議に感じたものです。
だからまあ今のBlogの隆盛っぷりというのもすごくわかる。 当時はそこまでBlogという言葉もメジャーではなかったので、きっとどうしたらいいかわかんなかったんだろうなあ。と。 今だったら適当にBlog開設してそういうこと書けばいいんだものね。 で、わたしみたいなウォッチャー気質の人間が読んで楽しめばいいわけだ。
と思っててきとうにBlogめぐりとかしてると、BlogはBlogでまたなんというか不思議な世界だったりするのですね。 どう不思議かというとそれは次回。
================= クラムボン http://www.clammbon.com/
わたしの言ってたクラムボン http://www.ne.jp/asahi/ymgs/hon/yomimono_folder/yomimono15_yamanasi.htm |
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